最近、私はヨガを再び始めました。

 

以前、スポーツジムに併設されているクラスをとったのがヨガとの最初の出会い。ベトナム人講師の美しい姿勢を見ながら、ゆっくりと呼吸して自分の体と対話する時間がとても嬉しかったことを覚えています。

 

今度は縁あって、日本人のヨガの先生に、きちんとハタヨガの基礎から教わっています。A先生はいつもおだやかにおっしゃいます。「ヨガは人との競争ではありません。体が痛いと感じたら、それ以上は無理しなくていいんですよ。はい、鼻から息を吸って鼻からゆーっくりはいてー」と。私はその言葉を聞いて心の底から安心しながら、自分の呼吸と体の動きに集中していきます。深い呼吸ができるようになると、とても気持ちがいいです!ヨガにはいろいろな種類があるそうですけれど、ハタヨガは、特に呼吸に焦点を当てるタイプのものだと聞いています。私の感覚では”ゆるヨガ。”

 

深く呼吸しながら体を動かすというのは、案外難しいものです。私は若い頃、10年間バスケットボールをしてきましたので、体を動かすことは割合に得意な方だと思っていました。しかし、呼吸に関してはほとんど注意を払ってきませんでした。バスケットボールという激しいスポーツをしている際には、ほとんど無呼吸の瞬間もあったのだなあと、今回ヨガをしてみて改めて発見しました。

 

話が少しそれますが、人は感情を揺さぶられるできごとに遭遇すると、体を硬くして身を守ったり、呼吸が浅くなったりという体の自然な反応を示しています。こういった体験を思い出したり、語るとき、深い呼吸をすることが誰でもとてもむずかしくなります。そういうときこそ、できるだけ深い呼吸をとりもどし、リラックスした心身の状態を作ることが、健康上とても大切だとされています。

 

最近、一般の方々がとても浅い呼吸を口からしているという傾向も、医学的に問題視されています。呼吸が浅いと体には十分に酸素が行き渡りません。口から息を吸うと、のどから菌が体の中に入ってカゼを引きやすくなるのだそうです。精神的に見ても、気持ちがなかなか落ち着かない、リラックスできない状態になりやすいでしょう。

 

深く呼吸する、特に吐く息をできるだけ長く出せるようになると、体がリラックスしていき、血圧も下がる効果があるとされています。

 

みなさんは深い呼吸をしていますか。健康になるために深い呼吸を意識してみませんか。海に行って、緑の芝生のある公園で、あなたの家の庭で、またはオフィスの外で、ときどき深呼吸をゆっくりしてあなたの体に酸素をたくさん入れてみてください。


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